ミネラルウォーター画像

ミネラルウォーターの選び方について

私は海外に旅行するとき、必ずスーツケースの中に大きなペットボトルを2本ほど持っていくことにしています。
当然中にはしっかりと、日本のミネラルウォーターを入れてあります。
これだけ書くと、私がとても奇妙な人間に思われるかもしれません。
ただでさえ大きなスーツケース、せっかくのスペースになぜペットボトルなのか、水など世界のどこに行っても、大抵はスーパーで手に入れることができるじゃないか、と。
水の不足している国にでも行くのでない限り、こんなものは必要ないと考える人の方が多いでしょう。
けれど私にとってこれは重大な問題なのです。
そのことについて深く考えるようになったのは、初めて海外旅行をしたときのことです。
行先はドイツでした。
旅先のスーパーでペットボトルを買って、喉が渇いたので飲んでみたのですが、全く喉の渇きが癒えなかったのです。
飲んだ気がしなかったのです。
身体の中に水分が入ってきているのは、胃がたぷたぷしているのでわかるのですが、喉が潤った気がしませんでした。
それは10日間の旅行中ずっと続きました。
とても苦痛で、日本に帰って来て水を飲んだ瞬間、なんだか行き返ったような心地がしたことをよく覚えています。
それからしばらくして、日本で買うペットボトルのミネラルウォーターの中に、あの時と同じ、飲んでも飲んだ気のしない水がある事に気が付きました。
それまで私は、安いものや、サイズがちょうどいいもの、などという理由で適当に水を選んでいたのですが、この時初めて、水はすべて違うのだということを知りました。
その違いこそ、硬度でした。
日本の水道水は大抵80ppm(アメリカ硬度)以下の、軟水と言われる部類の水でした。
これはヨーロッパの180ppm以上、という硬水から比べれば、かなり柔らかい水であるということです。
私はこの硬水というものがだめだったのです。
水の違いは、確かに感じていました。
ドイツでお風呂に入った時、シャンプーの泡立ちの悪さに驚いたのですが、あれはドイツがあえて泡立たない自然派の粟立たない石鹸を使っていたわけではなく、その水の硬さが原因だったのです。
硬水というのは水の中に含まれるマグネシウムやミネラルが多いものを差します。
これらが石鹸の泡立ちを阻害していたのです。
そして私が苦手だったのが、このミネラルやマグネシウムの味だったのです。
日本で買って、おやと思った水の取水地は、案の定フランスでした。
硬度はかなり高めでした。
そしてこの硬度については調べてみると奥が深く、たとえば日本料理のように出汁をしっかりとる料理には、軟水が向いています。
しかし一方で、灰汁をしっかりと出すべき煮込み料理などには、灰汁が出やすくなる硬水が向いています。
またパスタも硬水でゆでた方が腰が出ます。
それぞれの地域がそれぞれの水に合う料理を根付かせていることにも驚きました。
これを知ってからの私は、海外に行く際はミネラルウォーターを持っていくことにし、その地域のスーパーに行くと、必ず軟水を売っているか調べるようになりました。
軟水を置いているスーパーも少なからずあるので、そういう時はそれを手に旅をしますが、ない場合はスーツケースの中の水を小さなペットボトルに移し替えて、少しずつ飲むようになりました。
どうしても水が無くなった時は、ホテルの湯沸かしなどで一度煮沸すると、かなり飲みやすくなるということにも気が付きました。
しかしたまにならないものもあるので、やはり日本から持っていくことはやめられそうにありません。

SITE MENU

Copyright(C) 2010 おいしい水.com All Rights Reserved.